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ドキュメンタリー「Dominion (ドミニオン)」全文書き出し

 

 

ドキュメンタリー映画、「Dominion (ドミニオン)」を何度も何度も視聴しました。

正直、世界中のみんながこのドキュメンタリーをみるべきだと考えてます。

食生活を見直すきっかけになると思います。

視聴には、年齢制限や、過激な映像も多々含まれているので、文章のみで内容がわかるようにしました。映像でしか伝わらない部分は、文章で補完してます。

 

 

 

ドキュメンタリー「Dominion (ドミニオン)」全文書き出し

以下、ドキュメンタリー「Dominion (ドミニオン)」全文書き出しです。

イントロ

わたし達人間が、魂がないとあざける

森の中た野原や穴ぐらの獣たちから

嘆き声が聞こえる。

なんて人間たちは魂がないものかと。

ーM・フリーダ・ハートレイー

 

 

このフィルムに収められている映像は、特殊なケースではありません。

すべての資料は、とくに明記しない限り、オーストラリアで撮影されましたが、ほとんどの場合、西洋諸国の畜産業界の標準を代表するものです。

多くの人々は、動物のことが好きだと思っています。

わたし達は、動物を単なるものではなく、いのちある複雑な存在として扱い、この地球上の環境をいのちの共として、

わたし達の家として暮らしています。

わたし達は彼らの喜ぶ姿を見て癒され、彼らの痛みを見て苦しみを感じ、彼らの知性と独自性を褒め称えます。

彼らを家族として受け入れ、あるいは自然界でのありのままの姿を尊敬します。

 

 

しかし、一方で彼らに不必要に危害や苦しみを与えてしまう 人間の考え方も、耐えがたいほどに多くあります。

動物たちは、私たちの食物にされたり、 衣服にされたり、娯楽に利用されたりしており、

私たちは、こうしたことによる動物たちの 苦しみを最小限にするか、完全に廃止する考え方を選択します。

 

家族経営の農場や、愛すべき農夫の姿は、 牧歌的ともいえる象徴になっています。

人道的で苦痛のない世界と、安い価格を支払って、 生活が成り立つことは、私たちの思考から外された、相互的な利益の取り決めなのです。

これらは、この物語の中で隠されており、 目に見えたり、感じることがありません。

彼ら(家畜動物)は個としての存在ではなく、 ただの家畜としてしか見なされません。

途方もなく大規模な工場畜産システムの、 個性など全く存在しない物として、私たちと共に暮らす愛玩動物を、残酷な扱いから 保護するような法律からは除外されており、

彼らの苦しみが目に見えたり、 聞こえたりすることはありません。

彼らの価値は、人間の有用性のみによって 決められており、私たちの優位性の信念によって 合理化された、正しいに違いないという概念に基づいています。

しかし、その概念は、疑われなければならないのです。

 

ドミニオン

 

 

 

 

 

使用:食物・娯楽・研究

 

年間屠殺数:オーストラリア 490万頭 イギリス 1100万頭、アメリカ 1億1800万頭、 ニュージーランド 60万頭、カナダ 2100万頭、中国 7億1500万頭

1960年代、オーストラリアには約5万戸の 養豚場がありました。

今日では、1400戸未満ですが、

食糧のために飼育され、屠殺される豚の 総数は、増加しています。

2015年現在、49ヵ所の農場に全国の豚の 60%が収容されています。

食用のために飼育されるほとんどの豚は、 その生を分娩用クレートという、小さくて、標準的とされる檻で、

子豚たちが母親である雌豚から授乳で きるように設計されており、その檻で、母豚は、身動きができないようにされています。

 

子豚たちの中で、死産またはミイラ化する頻度は、

一般的に増加していますが、牝豚から一度に生まれる 子の数は減少しており、養豚業界の促進策によって、大きな子豚を産む ようにされています。

生まれた子ブタの10~18%は、離乳時まで 生きていることができず、病気に陥ったり、飢えや脱水症が起きたり、母豚によって、あやまって 押し潰されたりしています。

経済動物としては役にたたないとみなされ、作業員に殺されたりした子豚も、離乳までに 死んだものとして、数えられています。

 

最初の数日間を生き残った子豚は、 麻酔などされずに、痛みのあるまま

カニバリズム(共食い)などを防ぐために、 尾と歯を切り取られ、個体管理のために、耳の一部を切りとられたり、 タグを装着されます。

彼らは3~5週齢で母豚から引き離され、ほとんどの豚は、5ヶ月前後で屠殺 される運命にあります。

彼らは成長するに連れ、糞尿にまみれ 混雑している群飼い檻に移されます。

 

 

カニバリズム(共食い)

いくつかの雌豚は、繁殖サイクルの中で、 雌豚を置き換えるために維持されており、

たくさん子豚を生産する能力がありそうな 牝豚か、注意深く選択されています。

ほとんどの養豚場では、自然交配ではなく 人工授精を利用しており、1頭の雄豚から30-40頭の雌豚を妊娠させる ことができます。

作業労働者は、雄豚をマスターベーション して精液を集め、豚のコウノトリと呼ばれる隆起した カテーテルを介して雌豚に挿入します。

雄豚は授精に先立って牝豚を興奮させるために、 全く物理的に使用されていますが、。実際に交尾することはできません。

 

妊娠したことが確認されると、その牝豚は 2種類の狭い檻の、どちらかに移され、ほとんど16週間の間、妊娠出産のために そこで過ごします。

妊娠ストールは個別の檻で、分娩ストール と同じように、牝豚は、前後に一、二歩の身動きが 出来るだけで、振り返ることはできません。

徐々にオーストラリアの養豚場の大部分が 豚の妊娠ストールを段階的に廃止しつつありますが、

牝豚を拘束するための妊娠ストールは、完全に合法であり、自発的な制限の5日間より長く使用することに対する 罰則はありません。

 

これは、欧州連合(EU)の見かけ上の「禁止」 に似ており、じっさいは、種付け後、最大4週間は、 妊娠ストールを許容しています。

選択肢が与えられているとき、 豚たちは、排尿を、自分たちが、寝たり食べたりする 場所から、遠ざけてします。

極端な拘束は、重い心理的な犠牲を伴います。

 

別の群飼育の方法では、小さなコンクリートの監禁檻に、 妊娠した牝豚たちが集まっています。

スペースの欠如や、適度な刺激がないと、 豚が攻撃的になる可能性があります。

床の隙間から排水溝に落ちた豚は、排水の中で飢えたり溺れたりします。

出産予定日の1週間前になると、彼らは分娩ストールに移されて、そこから、次の残りの4〜6週間を過ごします。

運動できないと、雌豚の筋肉が弱くなり、起立したり、横たわったりするのが難しくなります。

最小限の筋肉の運動をさせるために、作業労働者に 少なくとも1日1回以上、立ち上がるように強制されます。

(皮膚にひどい炎症、ただれている雌の豚)

彼女はスコップなどの硬い面などで叩かれ 圧痛による炎症を発症するでしょう。

さもなければ、繰り返される分娩やひどい状態からくる… 肉体的な歪みからの臓器脱出症や感染症...

…また、部分的な麻痺につながり、

彼女がケージの前で、食べ物や飲水するのを妨げ…

… そのままケージの中で、死に至ることさえあります。

子豚が病気になって死ぬと、 母豚は、なすすべもなく見守り、また、作業労働者によって不具にされたり、 虐待を受けて、子どもを奪われます。

牝豚は、交代するまで、このサイクルを、 2年間で4回続け、屠殺されるか、もしくは養豚場内で、そのまま殺されて、捨てられます。

 

「放牧で飼育(フリーレンジ)」という言い方は、単純に 豚が、密室でない屋外施設で生まれたことを意味しますが、

他の養豚場と同じく、残りの生を養豚施設で過ごし、過密飼育や健康、行動問題に直面して、その間に、自身が動くために使う膝を、 悪くします。

本来10-12歳まで生きられる大部分の豚は、 わずか5-6ヶ月で、養豚場から輸送トラックに詰め込まれ、

長距離にある屠殺場まで運ばれる間、食物、水、極端な暑さや寒さからの、 保護などありません。

屠殺場では、小さなコンクリート製で金属に 囲われた繋留場で待つことになり、典型的には一晩中、彼らには食物はなく、

飲水は制限されているか、全く飲めません。

 

朝になると、彼らは強制的に、屠殺が 行われるフロアに、しばしば、電気プロダー(刺激棒)を使って集められます。

オーストラリアで、豚をスタニング(気絶)させ、 屠殺する方法として、最も人道的で効率的な選択肢として勧められ、

ほとんどの主要な豚の屠殺場で使われている共通の方法は、二酸化炭素ガス室を、使用するものです。

ケージを回転させるこのシステムは、完全に意識のある豚を、 一度に2-3頭ずつ集中して、二酸化炭素ガスが充満している室内へ降ろしていき、

眼、鼻孔、鼻腔、喉、肺を窒息させながら、死に至らせます。

二酸化炭素の濃度が低いほど、痛みや ストレスは少なくなりますが、豚を無意識にするまでに、時間がかかり、

経済的な有用性がなくなります。

 

牝豚は一度に一頭ずつガス室へ、 ゴンドラで送られます。

その大きさのために、ガスは効果が少なく、何頭かは、部分的に意識があるまま出てきてしまい、

その場合にはさらにその後、電気ショックで、 気絶させられます。

その後、ガス室の反対側へと体をひっくり返されて、豚は、喉元を切られて放血させられます。

小規模な食肉処理場で使用される電気的な気絶は、失敗が大変多くなる場合があります。

誤ったアンペア数、気絶作業者の位置、 気絶に適用された時間の長さ、または、喉元を十分に素早く切断できない場合、

豚は単に麻痺して動けない状態で、痛みを感じることができ、放血中に意識を回復します

(喉を切られても、瞬きをしていて、呼吸をしようと必死な豚)

瞬きや律動的な呼吸は、意識がある という強い指標です。

一頭ずつ、彼らは、お互いの目の前で屠殺されます。

 

 

捕獲用ボルトガンは、小規模な食肉処理場によって 使用される、別の選択肢です。

さまざまなタイプの貫通力のある銃口があり、 動物の頭蓋骨に発射して、

脳を永久的に損傷させ、意識を回復させないようにし、貫通力のないボルトガンは、ハンマー で叩いたような鈍的な外傷をもたらします。

効果的なスタニング(気絶)は、銃口に角度をつけて、頭の正しい部分に、配置することを必要としますが、

頭が拘束されていないと、難しいことが多いです。

 

いっしょにいた仲間が目の前で殺されるのを、 目の当たりにしたり、床の上の、血の匂いを嗅ぐと、

彼らはノックボックス(打撃箱)に入ることを 嫌います。

ボルトガンは、雌ブタのような大きな豚には、 あまり効果がありません。

「落ち着け、クソ野郎!」(男性が叫ぶ)

そのために、ライフル銃を、代わりに使用する ことができます。

この場合、精度はさらに難しくなります。

豚は放血された後、熱湯のタンクに落とされ、肌を柔らかくし、毛や髪を取り除かれます。

気絶されずに適切に殺されなかった豚は、 最終的に溺死によって、死にます。

廃棄物である 皮、骨、蹄、腸および脂肪は、副産物として、レンダリング工場に運ばれ、

食品添加物、石鹸、潤滑油およびバイオ燃料、またはゼラチンのような、他の製品の原料に使用されます

 

 

野生ブタは、最初の艦隊によってオーストラリアに導入され、現在では、国内でおよそ40%が主に、

クイーンズランド州とニューサウス ウェールズ州に、 生息しています。

「豚追い犬」の練習では、ハンターらが、 攻撃的に訓練された犬を放し、生きている野生豚の足跡を追跡させ、

野生豚に噛みつかせて、さし止めさせておき、ハンターが追いついて、ナイフで仕留める狩りをします。

野生豚が害獣動物と宣言されているにもかかわらず、ハンターが若い子豚を解放するのは、珍しいことではなく、

国立公園に入れて、後でまた彼らを狩ります。

 

 

採卵鶏

使用:食物

 

採卵鶏は、孵化場から、その生が始まります。

親鳥から収集した卵を貯蔵し、保温して、 31日間以上にわたって孵化させます。

鶏は、ベルトコンベアー上で、 雄と雌と、別々に分けられます。

ここはオーストラリア最大の孵化場で、 遺伝子組み換えを行っており、雄と雌を異なる色にするために、迅速な選別が可能です。

卵を作り出すことができない雄の雛は、肉のために飼養されるブロイラー鶏とは、全く別で、廃棄物とみなされます

奇形したり弱くなったりしている雌の雛も、 同様です。

彼らは、ベルトコンベアーで健康な雌の雛と分けられ、生後、たった1日で、マセレーターと呼ばれる工業用ブレンダー (粉砕機)に送られます。

この実行は合法であり、RSPCAによって、 人道的と呼ばれます

より小さな孵化場では、二酸化炭素ガスを使用するか、単に雛を、ビニール袋で窒息させる場合があります。

すべての商業採卵養鶏は、ケージ卵、鶏舎卵、放し飼い卵、有機卵 を問わず、RSPCAに承認されて、雄の雛を殺すことを伴い、

オーストラリアでは、年間約1,200万羽になります。

 

 

一方、健康な雌の雛には、苦痛を伴うデビーク (くちばし先の切除)が、行われます。

雌鶏同士がお互いに突き合うなどを、 最小限に抑えるために、採卵養鶏場の拘束飼育では、 デビークがされています。

雌鶏はトレイに入れて積み重ねられ、 雌鶏飼育場に運ばれて、そこで卵を産み始めるようになるまで、 4ヶ月間飼育されます。

少数の雄雛は、マセレーター(粉砕機) 送りを免れ、親鶏としての役目を果たすために選別され、養鶏場でつくられる卵のために、孵化や種付け を行います。

 

他の雌鶏は、全国の採卵養鶏場に送られます。

オーストラリアの1800万羽の採卵鶏のうち、 約3分の2が常時、バタリーケージに収容されています。

各々の採卵養鶏場では最大10万羽の採卵鶏を 収容することができ、1ケージあたり4-20匹で、

各採卵鶏は、A4の紙よりも小さい空間を、 与えられているだけです。

彼らは翼を伸ばすことや、ふつうに自然な行動を 表現することはできず、砂浴びや止まり木に乗ったり 餌探しなどもできません。

何十年もの遺伝子操作と選択的育種のために、採卵鶏は、年間あたり330個ほど、 ほとんど毎日卵を産み

野生の鶏が年間に産む10-15個の卵の数と、 比較になりません。

加齢にともなって、貧しい環境で頻繁に、 産卵することの肉体的ストレスから、健康に悪影響を及ぼして、羽の全部が、 徐々に喪失しはじめ、

貧血を示唆する薄いくすみが現れます。

 

ケージ内での死亡は、一般的であり、施設の大きさのために、長期間にわたって、 気にせず見逃されており、

生存している雌鶏は、腐朽した仲間の 死骸の上で、生きています。

新しいケージシステムでは、ケージの下の ベルトコンベア上で糞尿を収集しますが、古いシステムでは、ケージの下に、 積み重ねられています。

ケージを脱出した鶏は、これらの糞尿の 塊の中で放置されたまま、死にます。

ケージに1年以上暮らし、18カ月齢になると 卵の生産は、著しく遅くなり、「使用済み」とみなされます。

 

彼らは「生産人口調整」のためケージから引き出されて、 箱に詰め込まれますが、しばしば、手荒い取り扱いのために 骨折を引き起こします。

「どのくらいの頻度で骨が折れますか?」

「掴み上げるたびに折れるね」

「毎回」

「泣き言を言わないでくれ、さもないとアンタの骨を折っちゃうぜ」

彼女らはその後、ガスで殺されて埋葬されたり、 レンダリングされたり、屠殺場に送られたりして、新しい4カ月齢の 鶏と取り替えられます。

 

 

 

2016年までは、

フリーレンジ(放し飼い)の卵として主張することのできる、 国の基準はありませんでした。

今では、フリーレンジ農場の野外密度は、最大1ヘクタールあたり1万羽、1平方メートルにつき 1羽で飼養されていると謳われていますが、

彼らはまだほとんどの時間を、大きな小屋で ひとまとめにされて過ごしています。

鶏は自然界では、社会的階層を形成して 生息していますが、約100羽の他の鶏しか、 認識することができません。

他に何千もの鶏がいる小屋や、放し飼い農場では、この秩序を維持することができないため、 混乱が生じます。

弱い鳥は逃げ場もなく、いじめられます。

 

病気は急速に広がります。

2013年の、ニューサウスウェールズ放し飼い卵 農場での鳥インフルエンザの発生は、

野生のアヒルからの感染と考えられ、40万羽以上の採卵鶏の、殺処分につながりました。

大規模な放し飼い卵農場の多くは、同一の敷地内に ケージ卵農場を保有しており、両者の卵は、同じ梱包場に到着します。

 

2009年のエッグ・コーポレーションの分析によれば、 「フリー・レンジ(放し飼い卵)」として

販売されている卵の6個のうち1個は、ケージまたは 鶏舎の鶏から産まれたものでした。

ケージ採卵養鶏場の場合と同様に、フリーレンジ(放し飼い)の鶏は、 18カ月齢から屠殺場に送られ、

彼らの自然な寿命である10年より、 はるかに短いです。

屠殺場では、雌鶏はラインで動いているシャックル(吊り金具)に、 逆さにされて吊り下げられます。

彼らは電気スタニング(気絶)浴槽に漬けられて、 気絶させられ、喉元を自動回転刃で切断されます。

 

しかし、頭を持ち上げていた場合は、 電気スタニング浴槽を介さず、完全に意識のあるまま、自動回転刃に 向き合い、

そして最終的に、熱湯の中で溺死します。

屠殺された採卵鶏は、大抵、低品質の 鶏肉製品に利用されており、ミンチやペットフードとして使用される 鶏肉として、レンダリング利用されたり、

ほかの畜産動物の飼料にされたりします。

 

 

ブロイラー鶏(肉用)

 

使用:食物

 

年間屠殺数:オーストラリア 6億羽、 イギリス 10億羽、アメリカ89 億羽、 ニュージーランド 1億羽 カナダ 6億羽、中国 95億羽

ブロイラーとして知られる肉用に飼育された鶏は、

採卵鶏より大きな体型で、急速に最大の大きさに成形するように、 人間によって改変された品種です。

彼らの短い命は、ブロイラーの孵化場で始まります。

ブロイラー産業では、雄と雌の両方の鶏が 使用されていますが、

同様にマセレーター(粉砕機)や… (粉砕されたひよこの肉破片)

ガス殺室が、屠殺時の肉の量が期待できない、脆弱だったり、 奇形した鶏に対して、使用されています。(ガス室に詰め込まれたひよこ)

生き続けて月齢が達した鶏は、トラックに積まれて、 ブロイラーの養鶏農家のもとへ運ばれます。

(箱から地面に投げ出させたひよこ)

 

2016年現在、オーストラリアには約530の ブロイラー養鶏場があり、常時、約9000万羽ほどの鶏が飼育されています。

それぞれの鶏舎には4万から6万羽が収容されています。

 

生後1週間以内の死亡率は通常4~6%で、1鶏舎あたり1600~3600羽、1日あたり 約200~500羽の雛が死んでいます。

これらの大部分は作業労働者によって 死亡させられていることが判明し、

弱くなったり負傷したと思われる鶏は、 殺されたり、生きたまま投げつけられます。

 

「そっちで465羽殺してきたよ」

「3つの鶏舎で1000羽くらい殺したかな」

「殺すのは病気になっているやつだけじゃない」

「まだ動きまわっているのも殺すね」

「そいつがよくないのがわかるのさ」

「ここでまだ彼らが鳴いているかどうかは、重要ですか?」

「ときどき、ちゃんと間引いてないね」

「おっと、自分がここでしているのは、 ただ、こいつらの首の後ろをつかむだけだよ... 」

「鳴き声がしないことで正しくやった ことがわかるんですね。」

「首の骨が折れているんですか?」

「ああ、鳴くことができないのさ。」 「なるほど」

「鳴き声が出ていない時、正しくやった ことがわかるんだ」

(大量に山積みになっているひよこの亡骸)

1週齢

(狭い空間に大量にいるひよこ)

2週齢

(成長できず亡くなったひよこが地面に埋もれている)

3週齢

彼らは、成長するにつれて、鶏舎の中で 自分たちが利用できるスペースに密集し、

積み重なる糞尿の上で、生きています。

死亡率は低下傾向にありますが、 死亡は依然として常に発生しており、

鶏舎からそう遠くないところで、死体が 積み重なり、堆肥化されています。

 

4週齢

(大量に成長した鶏がいる鶏舎)

5-7週齢

選択的繁殖と混雑による運動の欠如、人工照明、および飼料の消化吸収を強くする 抗生物質の多量の投与により、

現代のブロイラー鶏は、わずか35日間で、3kgの屠殺可能な体重に達し、自然時における最高96日間で2kgから、 劇的に増加しました。

彼らの体は、この極端な身体的重圧に 対処するのが非常に難しく、骨格、心臓、代謝障害がよく見られます。

(体が異常に大きく発達しているため、細い足では支えきれなく歩けない)

 

屠殺場に運ばれる鶏のうち、90%に 異常歩行が見受けられます。

5~7週間のサイクル全体にわたって 鶏舎内は全く清掃していないので、

アンモニア濃度が高くなり、皮膚が刺激 されてアンモニア火傷を起こし、呼吸気管を阻害します。

RSPCA承認ラベルの下で販売されている鶏には、鶏舎の中央に沿って一本の止まり木が 与えられていますが、

それ例外は、ブロイラー鶏の飼育条件 およびプロセスは、全く同一です。

 

生産人口の、間引き調整は、真夜中に 低照度の状態で行なわれており、

鶏たちは最も穏やかにしており、何が起きて いるのかを見ることができません。

彼らは通常、集団契約の作業者によって 手で捕まえられ、プラスチックのクレート箱に詰め込まれ、

箱はフォークリフトでトラックに運ばれ、 屠殺場に運ばれます。

採卵鶏のように、彼らは手荒に扱われて逆さまにされ、 脚を自動のシャックル(吊金具)ラインに吊り下げられて…

電気スタニング(気絶)浴槽に、頭部を漬けられます。

このプロセスで頭を上げていた鶏は、回転刃で、喉元が切開されるまで、完全に意識を保ちます。

作業員が、最初の刃を外れた鶏を処理するために、 ナイフを持って待機しています。

 

 

 

七面鳥

使用:食物

 

年間屠殺数:オーストラリア 450万羽、 イギリス 1540万羽、アメリカ2億4300万羽、 ニュージーランド 20万羽、カナダ 2100万羽、中国 20万羽

畜産による七面鳥は、選択的に交配されており、

自然にお互いが交尾できないほど、 大きく生育しています。

オーストラリアの七面鳥産業は、 人工授精に頼っており、

ここ、ビクトリア州のフリー・レンジ・ファーム (放し飼い農場)でも、

標準的な処理のように考えられていますが、

オーストラリアの七面鳥孵化場は、 ほんのわずかしかありません。

彼らは非常に好奇心旺盛な鳥類で、 ブロイラーと同じように飼育され、

1鶏舎あたり10〜14,000羽が飼育されており、 1平方メートル当たり6羽の計算になります。

摂食量を最大にするための遺伝的改変と 人工照明により、

野生の時の2倍の、成長率に達しており、

彼らはすぐに、自分の脚で立てない体重に達します。

普通に生活すると、外傷によって すぐに感染症になります。

死亡率は、年齢とともに増加し、

雌の場合、3〜5%での死亡率で、

鶏舎内での平均寿命は、12週間ほど、

雄の場合は10〜12%の死亡率になり、 16週間ほどの寿命で終わります。

死んだ七面鳥は、収集され、 ごみのように投棄されます。

残りは屠殺場に運ばれて、

殴られたり、蹴られたり、叩かれて、

屠殺のラインに吊り下げるために、 さかさまにされます。

小規模な屠殺場では、円錐型屠殺器を 使用して、個々に屠殺をする場合があります。

オーストラリアでは毎年4〜500万羽の七面鳥が 殺されており、

そのほとんどはクリスマス近くに購入され、 消費されており、

一年の残りの期間、または一度に何年分かが、 まとめて冷凍されています。

 

 

 

アヒル

使用:食物・娯楽・衣服

 

年間屠殺数:オーストラリア 830万羽、 イギリス 1400万羽、アメリカ2700万羽、 ニュージーランド 30万羽、カナダ 440万羽、 中国 22億8000万羽

 

アヒルの孵化場でも、ブロイラーの鶏と同様に、 マセレーター(粉砕機)が使われており、

弱っていたり奇形したアヒルの子は、成長して 生き残ることを期待されていません。

アヒルの養鶏は、ブロイラーと七面鳥の養鶏と 同様の共通点が多くあります。

孵化場から運ばれた最初の日から、アヒルの子供は、たったの7週間の速さで 成育し、何千もの養鶏場で肥育されますが、

きれいな鶏舎など、ごく稀にしかなく、 病気や不慮の死が頻繁に起きています。

 

アヒルは水生動物であるため、もともと 脚足や大腿関節が弱く、通常は、かれらは自らの体重を長時間保持する 必要がありません。

地表水が利用可能な場合、アヒルは長時間水面を 浮遊し、筋肉や骨格への圧力を軽減しています。

しかし、地表水が利用できない場合、フリーレンジ(放し飼い)とラベルを付けられるものを 含むほとんどの、オーストラリアのアヒル養鶏場では

アヒルは、最大7週間、全体重を自分の脚で 支えることに耐えなければならず、養鶏飼育されているアヒルには、 大変に長い時間であり

結果として跛行や、関節の脱臼、骨折があります

 

より速く、より大きなアヒルの成長を目的とした、選択的育種は、幼少時の骨格の、不十分な骨形成と相まって、

もともと弱い脚や大腿関節に、 さらに大きな圧力を加えます。

 

頭を浸水させる水がなければ、アヒルは、目や鼻や羽を清潔に保つことができず、病気や失明の危険性が増します。

自分自身の糞尿などの老廃物の中での生活により、 その結果として生じる高レベルのアンモニアが、

脚足に痛みを伴うアンモニア火傷を引き起こし、 傷や怪我を悪化させる可能性があります。

これらの貧しい環境条件と過密状態は、一般に、神経学的疾患を引き起こし、 頭部および頸部の震えや、

麻痺、けいれんに続いて、昏睡や死につながります。

 

病気や怪我をしたアヒルが作業労働者によって 発見されると、彼らは首の骨を折られて殺されます。

49日(7週齢)で、アヒルは集められて 箱に詰め込まれ、フォークリフトでトラックに積まれて 屠殺場に送られます。

途中で息絶えるアヒルも多くいます。

鶏や七面鳥のように、アヒルも、屠殺場のラインで足から吊るされます。

典型的な電気スタニング(気絶)浴槽は、 またもや有効であるとは限らず、多くの食鳥が意識を持ったままで、 喉を切開され、

最終的に失血で死に至るか、熱湯の中で 溺死します

 

2018年現在、オーストラリアの3州では、野生のアヒルのレジャーハンティングを 残虐行為として禁止しており、

それらは、ビクトリア州、南オーストラリア州、 タスマニア州の3州ですが、毎年、解禁時期には合法となります。

ビクトリア州の水鳥の生息数は、 減少しつづけており、2017年には、34年間でもっとも少ない数 になったにもかかわらず、

狩猟は継続されており、湿地を取り巻く農村地域や、ハンターたちの満足感や、一般的なレジャーのために、 事業拡大されています

コンピュータシミュレーションの推定と 湿地の救助隊員の観察によれば、野生のアヒル鴨を撃つハンターが、撃ち殺して捕獲するのと、 傷を負わせて、捕獲しなかった多くの鳥の数が、

 

少なくとも、同じくらいであることを示唆しており、 数千羽におよぶ野生のアヒル鴨たちが、

傷を負ったままであるか、死んでいます。

加えて法的に保護されている多くの鳥の種の遺体が、希少種で絶滅の危機に瀕している ゴマフガモでさえ、

狩猟の季節には、湿地から多く回収されており、撃ち手が発射前に種を特定できず、とにかく発泡してしまうためと思われます。

(泥の中からでてくる大量の亡骸)

 

 

世界の羽毛や羽毛の約80%は、中国からのもので、ジャケット、寝袋、 寝具などのアイテムに使用されており、

アヒルやガチョウのライブ プラッキング(生きたままの羽毛採取)が、 一般的な慣習として残っています。

 

この、鳥の肌から、羽を痛みを伴って 裂くプロセスは、血まみれで開かれた傷を残し、

最終的に彼らが屠殺されるまで、 何回も繰り返されます

(血だらけの鳥たち)

レスポンシブル・ダウン・スタンダード(責任あるダウン水準)の下で 認証を受けていると主張しているサプライヤーでさえも、

ライブ プラッキングに関与していることが判明しています。

結局、特定の羽毛の生産物が、何処からのものか 明らかにするのは不可能です。

 

 

 

 

使用:食物・娯楽・衣類・製薬

 

年間屠殺数:オーストラリア 870万頭、 イギリス 270万頭、アメリカ3100万頭、 ニュージーランド 470万頭、カナダ 300万頭、 中国 4900万頭

人間と同様、牛は、わが子との密接な結びつきが強い母性的な存在であり、そして牛乳の生産のために、出産をさせられています。

酪農場では、彼女らは強制的に妊娠させられており、毎年、搾乳をし続けるために、通常の自然な交配よりも、むしろ人工授精によっています。

 

作業労働者は牛の肛門に腕を挿入して、彼女らに雄牛から集められる精液を注射している間、 子宮頸部を保持する必要があります。

彼女らの子牛は生まれてからわずか数時間で奪われてしまい、

その子牛のための母牛の乳が集められて、人間が消費するために 牛乳として売られています。

離れ離れにされたその日から、母牛は昼夜を問わず、自分の子牛を探します。

彼女たちは数日から数週間も深く悲しむことが、 知られています

 

雄の子牛は、”ボビー”と呼ばれ、酪農産業では用無しと考えられており、その理由は、彼らがけっして牛乳をつくることが できないからです。

雄の子牛たちは隔離されたまま、5日間も立たないうちに、 トラックに集められて屠殺場に送られます。

彼らは最後の30時間前から、食糧を与えられなくなります。

飢えて、混乱し、死に物狂いで 愛情を求めて、屠殺場の支柱から、母親にむかって 必死に叫びます。

そして翌朝には屠殺されます。

 

スタナー(気絶処理)を避けたり、不適切に 気絶処理された牛は、意識のあるままで、殺されます。

オーストラリアだけで、毎年約70万頭の牡牛が、酪農産業の廃棄物として屠殺されています。

少数の牡の子牛は、20週齢まで長く育てられ、ヴィール(仔牛肉)用として屠殺されます。

また、雌の子牛も隔離されて、代替の粉乳を与えられ、やがて妊娠されられた後、乳牛のサイクルに入ります。

1日、2〜3回、搾乳中の牛は搾乳庫に集められ、産業用の搾乳機に接続されます。

自然な条件では、彼らは20年ほど生きることができます。

 

酪農場では、4〜8年しか生きれませんが、何頭かはダウンしてして、プレッシャーに屈してしまい、

繰り返される妊娠出産と、最大10倍にもおよぶ牛乳を自然状態に比べて、生産し続けて、

牛乳の生産力が衰え始めると、屠殺場に送られます。

続けるには痛み過ぎていると、判断されても同様です。

 

牛肉産業においては、人工授精は、自然交配よりも 好ましいとされており、

牛肉のために飼育される子牛は、様々な痛みを伴う 外科的処置について、無麻酔での断角や除角...

耳へのタグ付け…

去勢は、カッターを使用するか、リンギングと呼ばれる、

睾丸の基部の周りに弾性バンドがしっかりと固定され、最終的には、腐敗して落ちるまで血液の流れを 制限する、無血去勢などを受けます。

… そして、アイロンで焼印されて、ブランド化されます。

病気になった牛は、通常、獣医師のケアが不足しており、 すぐに悪化します。

 

4日後

抗生物質、成長ホルモン、ビタミンやサプリメントなど、妊娠を維持するためのプロゲステロンなどの薬剤は注射されるか…

膣内に挿入されるか…経口的になされます。

牛はこれらのルーチンや、選別、妊娠チェック などの定期的なルーチンのため、ヤードシステムを介して、強制的に集められ,

牛たちの個々の注意力を潰すといわれている 拘束ボックスに入れられます。

 

「早く回転しろよ、間抜けなメスども」

「おい、このでかいクソのかたまり」

 

オーストラリアの総牛肉供給量の約40%と、主要な国内スーパーマーケットで販売されている 牛肉の80%は、

彼らのいのちの、最後の10-15%の期間を、不毛な飼育場に、群れで囲い込まれているもので、

生後18ヵ月で屠殺される前に、 穀物飼料を与えられて、太らせられます。

彼らはノックボックス(打額室)に強制的に 入れられて、そこから必死に脱出しようとします。

 

「おい、こら!」

「落ち着け、このクソおんな」

 

捕獲ボルトガンは、牛を気絶させる最も 一般的な方法ですが、小さなガンは、特にこのような大型動物に 対して効果がないことが多く、

痛みと可動性を限られたものにしますが、 無意識ではありません。

それほど一般的ではない、代替手段として、 ライフル銃を使うことがあります。

 

動物たちは、気絶されられ、屠殺される動物 を目撃することに加えて、

時には、と体処理さえも、ほとんどの場合、彼らの運命を、隣の部屋から、 見聞きすることを余儀なくされています。

妊娠中に屠殺された牛の、ウシ胎児血清(FCS)またはウシ胎仔血清(FBS) として知られている子牛の血液は、

製薬業界にとって大きな価値があり、1リットルあたり約600ドルで売れます。

 

牛や仔牛の皮は、なめし革工場に送られて 皮革に変わり、その大部分は海外に輸出されます。

皮は、肉を減らすことを目的とした、食肉産業の副産物であるという誤解が 一般的にあります。

肉と皮は共同生産物であるというのが、 はるかに正確であり、場合によっては、経済的な価値が高いために、

より多くの動物たちが、肉よりも皮をとるために、殺されています。

 

靴、ハンドバッグ、その他のアクセサリー用の 格安レザーは、オーストラリア、米国、欧州などに、

インド、バングラデシュなどの発展途上国 から、輸入されています。

 

牛はヒンドゥー教の宗教によって、 崇拝されているため、インドの29州のうちの24州では屠殺は、 違法とされています。

合法的に皮革用に、牛を屠殺するために、彼らはまず、数百または数千キロ離れた、

5つの免除国のどこか1つ、またはバングラデシュまで 国境を越えて、運ばれなければなりません。

この輸送は、ルートと牛たちの数次第ですが、時には何千頭にもなり、その多くは、 徒歩で行われています。

輸送の準備中、多くの牛が蹄鉄をつけられ、ロープをきつく、鼻に通されます。

疲れ、飢え、喉の渇きなどから、道沿いで 倒れてしまう牛も多く、鼻のロープを引っ張っられたり、 尾をちぎられたり…

杖で叩かれたり、唐辛子を目の中にこすりつけられたりして、 無理やり立ち上がらされます。

徒歩以外の輸送では、牛たちは、トラックの中や 外でごった返しており、彼らの角は互いに突き刺っていたり、骨は しばしば折れています。

屠殺場に運ばれた牛たちは、 お互いの目の前で殺され、気絶の処理をすることもなく、

生きたまま皮を剥がれるものさえ、 ある程度います。

 

有毒化学物質(六価クロムなど)に浸される 皮革のなめし作業は、がんや慢性皮膚疾患を引き起こす ことが知られており、

しばしば子供たちによって、行われています。

ロデオの基本的な考え方は、動物をより弱者の存在として、 物理的な制御と支配をすることです。

仔牛、去勢牛、雄牛が身体的に 暴れるよう刺激されて、観客の娯楽のために、

約240回のロデオイベントが毎年オーストラリア 全土で、開催されています。

通常は牛は非常に従順な動物のため、 尾を捻ったり、電気刺激棒で突いたり、さまざまな、身体的虐待が舞台裏で行われており、

同じように、金属製の拍車やストラップを 使用して腹部を締め付けたりして、彼らを跳ね上がらせ、ワイルドな動物に 見せています。

面白いショーのために、強烈さと危険さは 不可欠の要素であり、怪我を負うことは避けられません。

 

「4フィートもの牛を操り、立たせるのは、 ちょっと難しいようです」

「牛は自分の力で、地面から 立ち上がろうとしています。」

「言わせてもらうと、この牛は もはや全く、

ここで、このカウボーイのためにも、今夜の 観客のみなさんのためにも、協力していません。」

「まさに言いますが、彼はもう何も 求めていませんよ。」

「今夜のここでの競争のことなんて、 考えていません。」

「これらの牛はきちんと世話をされていない という考えは絶対にしてはいけません。」

「まったくもって、素晴らしい世話を されてるんです。」

 

子牛や去勢牛へのローピングや、 投げなわを使って、怖って逃げようとする動物を動けなく するように暴力的に激しく引っ張ることで、

一般的に打撲傷、肢骨折、角や頚部の痛み、靭帯の裂傷、内部出血、皮下組織の損傷 などが生じます。

 

 

 

使用:食物・衣服

年間屠殺数:オーストラリア 2970万頭、イギリス 1450万頭、アメリカ230万頭、 ニュージーランド 2470万頭、カナダ 60万頭、中国 1億4400万頭

 

「冬の分娩」とは、羊を妊娠させる ための習慣で、

すなはち冬の月に分娩させて、牧草が最も繁殖しやすい春に、子羊が 離乳するという意味です。

これにより、子羊はより早く育つことができ、新生児の子羊は1000〜1500万頭に上りますが、 そのうち4頭に1頭が、

激しい寒さに晒されるため、生まれてから 48時間以内に死亡します。

 

しかし、羊農家にとっては、 飼料費がよりかさむ、暖かい季節の分娩より、好ましいのです。

オーストラリアで生産されるウールの約80%を 占めるメリノの品種は、

選択的育種により、しわが寄っている 皮膚が特徴的で、羊毛の量が最も多くなるように 育てられているため、ハエうじ症を起こしやすくなります。

夏に向けて、子羊の汚れやハエうじ症の 危険性を減らすために、

尾は切られるか、完全に切除され、ミュールシングといって、同時に臀部・陰部の皮膚を周りを含めて 切り取られたり、

金属鋏によって、尾の根元を、せん断されます。

 

 

子羊が6ヶ月齢未満の場合、如何なる痛みも和らげることなく、 これを行うことは合法です。

羊毛の刈り取り作業労働者は、時間単位ではなく、 刈り取った羊の数によって支払われるので、

スピードが精度よりも優先されており、正式な訓練や認定取得の必要条件はありません。

 

数年後、羊毛を生産することができなくなり、もはや利益をもたらすと見なされなくなると、 羊は屠殺されて、羊肉として販売されます。

食用の羊肉として殺される子羊は、 4〜12ヶ月齢の間に殺されており、本来の自然な寿命である12〜14年とくらべると、 大変短い、いのちです。

オーストラリアで毎年殺される3200万頭の 羊のうち、1900万頭が、

家畜売り場を経由しており、農場や屠殺場またはプライベート買主との間の 仲介業者によって、

牛、子牛、馬、家禽、豚などの動物も、競売にかけられています。

 

熱ストレス、脱水症、疲労、または既にある 症状の状態は、家畜売り場での死亡の一般的な原因です。

ほとんどの羊は、肉にするために屠畜場に 購入されます。

屠殺場では、自ら死に向かって進んで歩く 動物は全くいません。

ここでもまた、電気的な気絶は、 いつものように、効果がなく、痛みだけを与えて、さらに動物を、

彼らの最後の瞬間にさえ、怖がらせます。

ボルトガンでのスタニング(気絶処理)は、 少しも、よくはありません。

「言うとおりにしろ」

「いいか、静かにしろ」

「座って、横になって、転がるんだ、そうだ」

「いい子だ、ちょっと頭を下げて、そうだ。」

 

「言われたとおりに、できるじゃないか」

 

 

どのように効果的な、気絶処理が 実現できるかに関係なく、動物が確実に無意識になり、

痛みを感じることができないかどうかを、 確実に知ることは不可能であり、彼らは、ただ単に麻痺して動くことができず、 すべてを感じているかもしれません。

彼らは、恐れと絶望の中で、 なんとか、一時的に脱出しようとして、目の前にある “と体” にぶつかったり、

強制的に集団に戻されて、次が 自分の番であることを、悟ります。

 

 

ヤギ

使用:食物・衣服

 

年間屠殺数:オーストラリア 230万頭、ニュージーランド 10万頭、中国 1億6300万頭

ヤギは牛と同じように酪農用に飼育され、ミルクの持続的な供給を確保するために、 繰り返し妊娠させらます

オーストラリアには、わずか約65ヶ所の 農場を持つニッチ産業が存在し、より消化がしやすい代替品として、 ヤギのミルクが、

牛乳アレルギーのある人に適したものとして、 市場に出回っています。

世界規模では、多くの人々が他の動物の乳 よりも、ヤギのミルクを飲んでいます。

 

ミルクを生産することができない 牡ヤギの子供は、一般に廃棄とみなされ、出産直後に農場で 殺されますが、

雌ヤギの子供が、ミルクを生産するために 大きくなるまでの間、いくつかの農場は、そのような過剰なヤギを、 食肉用に飼育して販売しています。

授乳中の母親は、屠殺されるまで、 1日2回、最大10年間搾乳され続け、

ピーク時には、一頭あたり1日4リットルもの 乳が搾乳されて、ヤギミルクとして、販売されたり、

チーズ、バター、アイスクリーム、ヨーグルト、 石けんなどがつくられています

 

オーストラリアは、世界最大のヤギ肉輸出国であり、その大半は、米国に輸出されています。

肉のために繁殖と飼育をされるヤギは たったの10%であり、残りは放牧のヤギで、国内で逃れて野性化したものであり、

かつて、ヨーロッパからの入植者が、 オーストラリアに持ち込んだものが、原種です。

これらの放牧飼いのヤギは捕獲され、ヤギ畜舎と呼ばれる飼育場に運ばれ、 そこで屠殺される前に肥育されます。

 

妊娠中の動物が屠殺場に送られるのは 珍しいことではなく、運搬車内や屠殺前の繋留場で 必然的に産まれ、

屠殺場の床に集められるまでの短い間、残された赤ちゃんヤギは、飢えや 野ざらしにされ、死を前にして 、彼らの死んだ母親を求めて叫び続けます。

 

 

使用:食物・研究

 

年間当たりの屠殺量 167,200,000トン/世界累計

サーモンはオーストラリアで最も一般的に 食べられる魚で、毎年約40,000トンが消費されています。

彼らは沖合にある水中ケージで養殖されており、主にタスマニアの南および西海岸のベイが、より涼しい海水温度のため、利用されています。

各ケージは、最大60,000匹の魚を収容することができ、魚たちは、12〜18ヶ月齢で、 内陸部の孵化場から移されます。

 

彼らが成長するにつれて、ケージ内の空間は狭くなり、一緒にまとめて集荷されるまで狭くなります。

オーストラリア、ノルウェー、チリ、スコットランド、 カナダの養殖サーモンに関する2017年の調査では、

これらの養殖場の魚の約半数が、耳が聞こえておらず、音の健全な受容体を変形させるほど、速い成長率が その原因と考えられています。

タスマニアの西海岸にある世界遺産のマッコーリー・ハーバーには、国内でもっとも大きな養殖魚産業の本拠地があり、

サケ産業の3つの主要企業であるタッサル、フオン、ペトゥナは、すべてが、2ダースのケージからなるいくつかの 養殖場を所有しています。

 

 

2016年9月までの1年間で、21,000トン以上の 食べられなかった魚の餌と、膨大な量の魚糞が、港に残りました。

このような高レベルの汚染は、酸素レベルが 危険なほど低くなることから、水質の悪化と病気のリスクが高くなり、

養殖場内の魚の、多数の死亡につながります。

2015年から2018年までの数多くの魚の 大量死亡事故は、低酸素による窒息、

人為的ミス、および疾病が混在して起因しています。

 

3社のうち最大の企業であるタッサルは、彼らのすべての養殖場が、83%の許容生存率 であることを、自慢しています。

これらの海洋養殖場では、15-18ヶ月後に 体重がそれぞれ約7kgに達したら、サーモンは、口径のある管を通して、

収穫船に吸い上げられ、即座に屠殺されるか、生きたまま、タンク内で陸上処理施設に運ばれます。

 

バラマンディ(スズキ目の魚)は、タスマニアを除く オーストラリアのすべての州で養殖されています。

寒い南部の州では、小さな屋内の水槽に、数千匹が一緒にされています。

 

 

一方、北部の州では、サーモン養殖場と同様の海上養殖場で養殖され、または、マスの養殖にも使われている 生け簀が使われています。

養殖された魚を、人道的に収穫し、殺す方法とは、彼らを凍った水に入れて、凍死させることです。

人道的にはほど遠く、時間をかけて、痛みを伴う死であり、時には殺すのに、30分かかることもあります

鮮度を好む、日本の繊細な刺身のために殺される魚は、頭の中を突き刺さされ、頸静脈を切開されて、

氷水の中に戻して放血させられます。

 

生きている魚を、展示販売する店やレストランでは、顧客の鮮度に対する要望を受け入れており、

その場で、殺す魚を選ぶことができます。

 

オーストラリアで消費される魚介類の3/4は、 他の国から輸入されており、最も大量に輸入されている種は、 エビ、サーモン、マグロです。

商業沿岸漁業のトロール業者は、 大きな底曳き網を引っ張り、生きているすべての海洋の種を、 無差別に捕獲します。

世界の魚資源の約85%が、今ではフルに漁獲されているか、 または、過剰に漁獲されています。

現在の水準では、2048年までに海洋の魚はいなくなると 予想されています。

 

ウサギ

使用:食物・研究・ペット

 

オーストラリアのウサギ繁殖農業は、苦戦しています。

野生のうさぎを根絶するために導入された、 伝染性の高い病気が、昆虫によって運ばれて、汚染により農場全体が あっという間に閉鎖となったり、

その一方で、安価な価格競争が、野生のウサギを捕獲して殺したハンター との間にあります。

食肉用として飼育されているウサギは、床の上に懸架されたワイヤーケージの中で、 一生を過ごし、

穴を掘ったり、隠れたり、飛び跳ねるような、 本来の自然な行動を経験することができません。

ケージの下の床に、糞尿が蓄積すると、高レベルのアンモニアが発生します。

繁殖維持のための雌ウサギは、 これらの強制状態で、最大で56週間生存し、 7匹の子を産みます。

 

 

本来のウサギの大半は、8-12歳まで 生存可能ですが、12週齢で殺されます。

3〜4千頭のウサギが、科学的研究と 動物実験のために、オーストラリアでは、毎年使われており、

その多くはビクトリアにある、 この施設から供給されています。

オーストラリアで販売されているほとんどの 毛皮製品は、海外から輸入されており、その多くは、ウサギから刈り取られたものです。

 

 

2015年、衣類ブランドのAkubraは、 オーストラリアでの操業を停止し、ヨーロッパからウサギの毛皮を輸入し始めました。

オーストラリアはまた、世界最大の毛皮輸出国である 中国から毛皮を輸入しています。

潜入調査官が調査した、10ヶ所の ウサギ毛皮農場のうち半数が、生きているウサギから、毛皮を プラッキング(抜き取り)しており、

そのプロセスは、3ヶ月ごとにウサギが、ワイヤーケージで生きている間、 繰り返されていました。

プラッキングは、より長く、より有益となる 毛をもたらすとされて、せん毛または刈り込みと比較されます。

ウサギが老化するにつれて、彼らの 毛皮の成長は少なくなり、最終的には吊り下げられて、最後の 収穫として皮をはがれますが、

しばしば、生きたまま行われます。

一つのAkubraの帽子のために、 12頭のウサギが殺されています。

世界規模では、毎年10億匹以上の ウサギが、毛皮のために殺されています。

 

 

ミンク

使用:衣服・化粧品

 

ミンクは、一般的な毛皮の供給源で、 衣類、アクセサリー、まつ毛エクステンションにまで 使われています。

オーストラリアにはミンクファームはないため、ミンクの毛皮は、海外から輸入されています。

野生としては、彼らは生息地としておそらく、個別に、2500エーカーの湿地を占有しています。

毛皮のために何世代も、飼育されているにも かかわらず、好奇心旺盛で孤独を好むこの動物は、

監禁による大きな苦しみを受けている ことが判明し、小さなワイヤーケージに拘束されて、 慢性の退屈とストレスによって、

常同行動と自虐行為にさいなまれています。

繁殖に使用されるミンクは、これらのケージに 4〜5年間飼育され、毎年、一度の出産で3、4匹の子が産まれて 生き残り、

6ヶ月齢で屠殺されて、毛皮をはがれます。

エンジンによる、排気ガスで満たされたガス室、 または密閉ボックスは、ミンクを殺す一般的な方法ですが、

必ずしも致命的ではないため、毛皮をはがされている間に、 何匹かは意識を戻します。

「ああ、まだ動き回っている、あちこち蹴って...」

「他の死体の胴体の下に残っている空気を吸っている...」

その他に、アナル感電や単純に首を折る 屠殺方法が、一般的な選択肢です。

「こいつは、まだ呼吸をしている」

 

 

キツネ

使用:衣服・娯楽

 

ミンクの後、キツネは毛皮のために2番目に 一般的に飼育された動物であり、同じ問題の多くに直面しています。

中国の毛皮農家は、自分たちの利ざやが 非常に少ないので、キツネを殺すために、もっとも残忍な方法で効率的に行う以外の 余裕は全くないと主張し、

多くのキツネは、時間と労力を節約するために、 生きたまま皮を剥がされています。

 

 

オーストラリアには、イギリスの入植者から 伝統的なキツネ狩りのスポーツが導入され、

後に餌となる野生ウサギの導入が制御される されるようになった現在、キツネは国中で、害獣に分類されており、

生息数は、700万匹を超えると推定されています。

キツネの狩猟や射撃は、個人所有の土地では、すべての州で合法です

消費されている動物が、誤って野生化したり、犬のような愛玩動物を、最も一般的に駆除する方法は、「1080」 という名称の、毒餌を使用することです。

「1080」は無色、無臭で味が無く、すべての犠牲動物は、ゆっくりと苦渋の中で 死に至ります。

 

使用:ペット・娯楽・研究・衣服

 

オーストラリア、EU、アメリカは、犬と猫の毛皮の輸入を禁止していますが、

調査によると、中国の犬と猫の毛皮は、キツネ、ウサギ、ミンクとして、間違ってラベルを 付けられていることが頻繁にあることがわかっています。

毎年、中国では約200万匹の犬や猫が繁殖飼育されており、家から盗まれたり、 道路から連れ去られたりして、

ワイヤーケージに押し込まれ、時には食べ物や水を与えられずに、数日間運ばれて、吊り下げられたり、流血させられたり、殴られたり、 首を締められたりして殺されており、

生きたまま皮をはがれることさえあります。

 

オーストラリアでは、毎年約45万匹の 子犬が売られています。

およそ85%は、非登録されたブリーダー からのものですが、最小限のその場での登録確認のため、

登録されたブリーダーでさえ、子犬工場を 運営しているかもしれず、純血統または、混合種犬の両方の子犬を産み出して、

ペットショップやオンラインで販売しているかもしれません。

 

これらの工場は、全く合法とされており、母犬は、不毛なコンクリートの小室や、1日23時間、妊娠を繰り返し続けるように、 小屋の中に閉じ込められています。

彼らは愛情や交際を交わすことを否定され、代わりに繁殖マシンとして扱われます。

何千ドルもの値段で売られている これらのかわいい子犬たちは、病気やその他の健康状態や、

行動障害に苦しんでおり、そうした状態の結果として、飼育場内で 死んでしまったり、何世代かの選択繁殖の影響を受けています。

 

「こんにちは、お元気ですか」

「はい、元気です、ゴールデンレトリバーは、もっと入りますか?」

「ええ、はい、ゴールデンレトリバーは、 もし、私が間違っていなければ、土曜日に来るでしょう」

「土曜日に来るんですね? あ、わかりました」

「ところで...彼らは何処から来てるんですか?つまり、その...」

「私たちは自分のところでブリーダーを持っているんです」

「子犬の農場ですか?」

「明らかにちがいますよ」

「あら、とてもかわいい!」

「いいブリーダーのものですか?」

「ええ、きちんと登録されているブリーダーです」

「そうじゃなくて...私は子犬の農場について悪いことを聞いていて...」

「それは子犬の農場のではない? 」 「明らかにちがいますよ」

「子犬の農場の子たちだと、本当に病気の子を買うことになりますよ」

「病気の子犬なの」

 

一方で、毎年推定20〜25万匹の捨て犬や捨て猫、 野良犬や野良猫が、国中のシェルターや収容施設で安楽死させられ、

その大半は健康ですが、それは望まれてはいません。

 

近年広く知られているスキャンダルが 数多くあるにもかかわらず、グレイハウンドレースは、大変、強大な

賭博とエンターテインメント産業として、 オーストラリアや世界各地で続いています。

急激な加速と極端なスピードで、これらの大型犬が、トラックを周り、ルアーを 追いかけることは、必然的に衝突、落下、けがを引き起こし、

筋肉の裂傷、靭帯破裂および足根骨折が、 最も頻繁に起こります。

毎週、オーストラリアのトラック上で、 最大200匹の犬が負傷していると報告されており、また、6〜10匹のグレイハウンドがトラック上で 死んでいるか、

その後に死んでいると見積もられています。

 

グレイハウンドは12〜14歳の自然な寿命を持っています。

レースのグレイハウンドは、18ヶ月齢前後で ”キャリア”を開始し、4歳半になると、終了します。

ニューサウスウェールズ州では、彼らのキャリアは平均して363日間しかありません。

オーストラリアでは毎年1万3千〜1万7千匹の若い グレイハウンドが殺されています。

ニューサウスウェールズ州で繁殖した9万7千匹の グレーハウンドのうち、2016年までの12年間に、50〜70%以上が、レースにはあまりにも遅すぎるか、

適していないとして殺されました

 

グレイハウンドの遺体の証拠から、非人道的な方法で、頻繁に殺されている ことが判明しており、

トレーナーは銃で撃ち殺したり、 こん棒で撲殺したり、獣医に安楽死させること以外の、 安いオプションを好みます。

犬の死体は、その後、私有地の敷地に投棄されたり、森の茂みに散在していたりすることがあります。

 

 

グレイハウンドを訓練する際、ルアーの餌として 生きた動物を使用することは違法ですが、普及しており、

2015年のニューサウスウェールズ州の調査では、トレーナーの85〜90%が、練習に採用していると言われています。

無数の恐怖にまみれた子豚、ウサギ、ポサム、 ニワトリ、子猫たちが、調教のために引き裂かれており、そうでなければ、

穏やかでよく眠るこの動物を、トラックを回って 走らせるように、調教することは出来ません。

 

 

使用:娯楽・研究・製薬・食物

 

オーストラリア 101,000頭、イギリス 19,872頭、アメリカ79,193頭, ニュージーランド 823頭、カナダ 106,165頭、中国 1,601,056頭

馬は約5歳まで骨格的に成熟していませんが、レース馬は一般的に2歳から、そのキャリアが 開始されており、その理由は賞金が高くて、

投資回収が早いからです。

このため、傷害を負うリスクが大幅に増加し、最大80%の馬が、背中の中手骨の病気や脛ひざの痛みに苦しんでいます。

レース後の検査では、馬の気管や肺の血流が高く、胃潰瘍の頻度や重度が、トレーニングやレースが進行するにつれて、 増加していきます。

トラック上で、レース馬はより速いスピードを 出すために、痛みを伴って鞭打ちされています

レースルールでは、レースの初期段階では 鞭打ちを制限していますが、馬が疲れてしまう最後の100メートルでは、

反応が鈍くなるために限界がなく、しばしばフィニッシュラインまで、 容赦なく鞭打ちされます。

ジャンプレースは、フラットレースよりも 統計的に19倍危険で、激しい落下が一定的に発生します。

ジャンプレースに参加している 馬の約半数が、毎年オーストラリアでは、姿を消しており、人知れず、静かに業界を去り、二度とレースに出たり、再び名前を 聞かれたりすることはなく、

または、トラック上で、緑の仕切りを立てて、レースファンに よく見えないようにして殺されています。

 

国内では、毎年1万1千-1万2千頭の レース馬が、新たに登録されていますが、だいたい同じくらいの頭数の馬が レース業界を、

業績の低迷や、気質が合わなかったりして、 去っていきます。

こうした馬の多くは、 廃馬畜殺業者によって、ペットフードやレース用のグレイハウンドに 食べさせるために殺されます

他の馬たちは、馬の屠殺認可を受けた 二ヶ所の屠殺場に、一集めにされて屠殺され、馬肉として人間の消費のために、輸出されます。

馬は、ロデオでも使われます。

 

 

 

ラクダ

娯楽・衣服・研究・食物

 

ラクダは、1800年代にオーストラリアに 持ち込まれて、輸送用に使用され、その後、自動車の出現に伴って、 野生に放されました。

2008年までに、ラクダの生息数は 約60万頭と推定され、政府によって、淘汰プロジェクトが 主導されており、

ラクダの数を効率的に、 半分にするように、原則的なヘリコプターからの 射撃だけではなく、ラクダを集めて、屠殺場に運び、

米国と中東に輸出するための実行策を、今日も続けています。

人間との接触なしに、自由に放浪する ことを、自らの生で費やして来たため、突然の拘束と強制的な取り扱いは、ラクダにとっては、完全に違和感を 伴っています。

「ちょっと、怒ってる」

「まあ、こいつはヨメのように怒ってやがる」

「くそ、前に進みやがれ、のろまなメス」

野生のラクダの捕獲数が増加しているのは、拡大する業界の一つとして、ラクダの乳業が、牛乳製品より健康的な代替品として 売り込みをしていることや、

空中からの淘汰という二者択一の 無駄を減らすためです。

 

 

マウス

使用:研究・ペット

 

600万〜1000万頭の動物が、オーストラリアでは、研究調査と 動物実験で使用されており、その中には、毎年100万-200万匹の マウスが含まれます。

これらの動物実験の多くは、動物の痛みを軽減する ことなく、生きている状態のままで、外科的処置を伴いまたは、毒素または疾患に、曝露させます。

結局のところ、調査や実験を受けた すべてのマウスは、合法的に研究室から解放されずに、 殺されてしまうでしょう。

二酸化炭素ガス、麻酔イソフルランの 過剰投与といった、ガス殺または注射は、マウスを殺すための 一般的な2つの方法で、

研究調査目的を達成したら、実行されます。

 

今日では、科学的な探究と発見は、人間の生理学の微妙な差違を扱っており、動物は適切なモデルではありません

アメリカ国立衛生研究所の2015年の研究では、すべての薬物の95%が、動物実験で安全かつ効果的であると 示されていますが、

人為的試験で失敗することが判明しました。

動物実験の結果に、無批判的に依存することは、より正確な代替モデルとして、人間の組織や細胞を利用したり、

死体、シミュレータ、コンピューター計算モデルを 利用することの可能性を無視しており、

数万人の人間の健康や生命と…

数十億頭の動物たちを犠牲にするかもしれません

 

 

 

エキゾチック動物

使用:研究・娯楽

 

数百頭のマカクザル、マーモセット、 ヒヒが、毎年オーストラリアの研究所に、提供されておりそれらは、3つの政府資金援助による飼育施設に よるものです。

強力なセキュリティの裏で、公衆の目には隠れていたこれらの研究所は、さまざまな生物医学的実験を 行っていて、こうした霊長類動物が、利用の末に廃棄されています。

他の霊長類はサーカスのために捕らえられ、そこでは、彼らはケージでの閉じ込めによる 極端な退屈から解放されますが、観客のために振舞うだけです…

または、動物園でその姿を披露されます。

オーストラリアで捕獲されたライオンや トラは同じ目的で利用され、退屈な生活を送ったり、欲求不満を抱えており、入場を払っている見物客の娯楽のために、 生きる屍になっています

表面上は、これらの動物や他のエキゾチックな 動物を見せる娯楽や展示は、不思議と興奮を呼び起こすかもしれませんが、 足をとめてよく観察すると、

彼らの常同行動などが認識でき、それらは捕獲されたすべての動物に共通の 心理的状態の徴候である、”動物園精神疾患”と名付けられているものです。

クイーンズランド州の熱帯の中で、シーワールドは、オーストラリアで唯一、 捕獲された北極グマを、飼育しています。

これらの動物が自然適応しているのは、凍結のある極地の環境条件であり、野生ではわずか24時間で70km以上泳ぎ、年間平均で移動距離が、3000kmにおよびます。

ここでは、かれらは、約30×40メートルの囲い檻に閉じ込められて、 ずっと生活しています。

 

 

アシカ&イルカ

 使用:娯楽

 

 

アシカショーは、動物園で人気のあるアトラクションであり、たくさんの観客の前で、エサやりのトリックで、 アシカが芸を行うように調教されています。

「キミが食べている魚介類は、魚資源、雇用や環境を保護するのに役立っている 漁業の保証が付いたものです。」

ステージの裏側では、アシカは他の動物園動物のように、 小さな囲い檻の中で衰弱し、常同行動を繰り返して、同じ循環を泳いだり、 苦しんで叫び声をあげたりしています。

 

野生のイルカは、1日に65kmを移動することが知られており、食べ物を探していつも動いていて、群れの中で、遊んだりケンカしたりしています。

彼らは単独で、人間と意識を共有する偉大な海の人であり、自己認識の特性や直感と共感力をもっている という証拠を有しています。

捕らえられている状況では、これらの高度に知性的で、認知的に複雑な、 動物の行動的必要性のすべてを、提供することはできません。

 

オーストラリアのシーワールドのイルカの約80%は、捕獲されて飼育されてきたため、海に戻すことは 決してできず、彼らは、人間のために、毎日、芸をして、その報酬 として食べ物を得ることに、全てを費やしました。

イルカショーの前に、適切な空腹のレベルを 達成することは、上手く芸をさせるための、重要な考慮すべき事柄であり、公園内の最も人気のあるアトラクションであることは、 間違いありません。

毎年1億3,300万ドルを超える入場料のうち、たったの1%未満しか、イルカの研究、救助、リハビリテーションの 主な取り組みには、費やされていません。

 

オーストラリアの連邦政府は1985年に、これ以上、イルカのテーマパーク施設を 作ってはならず、すでに存在するものに関しては、段階的に 廃止されるべきであり、

捕獲されている鯨類がストレス、異常行動、繁殖問題、高死亡率、寿命が短く、苦しんでいる という証拠を受けた後、一見して、

彼らが状況に満足しているように見受けられても、 廃止すべきであるというルールを制定しました。

 

今日では、2つの施設がまだ残っていて、操業を続けることができる抜け穴があり、捕獲された動物から生まれた動物の 保護飼育や展示と、

救助された野生のイルカを繁殖し、リハビリをして解放する必要がある場合を 含めて、許可されています。

この救助、繁殖および解放といった慣習は、これらのパークが、イルカの遺伝子をプールして 引き続き維持することに許可を与え、

イルカのショーが継続でき、施設の扉が開いたまま であることを確実にしています。

 

オーストラリアのドルフィン パークでは、健全な野生のイルカを捕獲したり、輸入する ことはできませんが、

他の世界の動物娯楽産業が、現実には残っており、日本の海岸沿いにある太地町を、 共通の、イルカ捕獲地点にしています。

毎年9月から3月にかけて、何千ものイルカや、他の小型鯨類が、太地の静かな入江に、群れで集められ、地元の漁師たちによって、情け容赦なく 屠殺されており、

彼らはイルカを、収入源または害獣の いずれかとしか、みなしません。

イルカの訓練士たちが、漁師を手伝って、イルカたちを捕獲して、群れで集めており、屠殺するものから、少数のイルカを分けて選び、

猟師の代わりに、世界中の水族館やイルカの リゾート施設に輸送しています。

 

 

 

 

クレジット

「国の偉大さと道徳的発展は、 その国における動物の扱い方でわかる」

(マハトマ・ガンジー)

 

 

オーストラリア については、どのように言えるでしょう?

ニュージーランドについては、どのように言えるでしょう?

アメリカ合衆国は?

カナダは?

メキシコは?

イギリスは?

イスラエルは?

スペインは?

 

 

私たちヒトについては、種としてどのように言えるでしょう?

記録された全歴史において、戦争によって 6億1,900万人の人間が殺されてきました。

私たちは3日ごとに同じ数の動物を殺しますが、これには、魚や他の海の生き物は含まれていません。

その死亡数は非常に大きいので、"トン"でしか 測定されません。

しかも、私たちはこれらの動物たちを殺す前に、 繁殖しなければならず…

監禁と搾取によって、

私たちの食物のために...

娯楽や...

衣料や...

研究のために、殺します。

 

彼らの生涯は、生まれてから死ぬまで、利益のみを守る産業によって支配されています。

一つの帝国...

苦しみと...

そして血にまみれた...

 

彼らの取り扱いはとても倫理的であると言われて、 消費者は支払わされます。

フリーレンジ(放し飼い)、地産地消、オーガニック。彼らの死は人道的なものであり、

動物への残酷な行為は、私たちの国では起こらず、もし起きていたら、私たちの政府と当局は、

それを見つけ出し、摘発すると考えられています。

そして私たち消費者は、そうではないと 考えることは、ほとんどなく、動物を食べたり使用したりすることは、 普通のことであり、

これまでずっとそうしてきました。

 

 

なぜなら、スーパーマーケットの棚で 販売されている商品は、個としての存在を、ほとんど取り除かれて しまってるからであり、

しかしそれらは、ほんの短い間であれ、執行猶予なしの何年間であれ、 かつて生きていた動物であったのです。

私たちの愛する人たちや、愛玩動物たち と変わらない、

愛や、

幸福や、

悲しみや、嘆きを感じる能力をもった、 生きた個だったのです。

私たちと同様に、苦しみを感じる能力、

生きたいという欲求、

自由になること、

物のように見られないこと、

誰かの便利な道具ではないこと、

私たちが、個として存在するように、

私たち自身の"権利"の概念の中に有り、

たんなる生産の単位ではなく、

在庫などではない、

彼、彼女、そして彼らであり、 けっして "それ"ではない存在なのです。

 

真実は、

生きたいと願うものを、人道的に殺す方法など ないということです。

それは取り扱い方に関して、

間違っていることをより良くするための方法や、

より大きなケージ、より小さな放牧密度、

または痛みをより少なくするガスについての 質問などではないのです。

 

私たちは、彼らは良い生活を送り、最後のときに、何が起きているのか分からず

何も感じていないのだと、自分たちに言い聞かせます。

 

しかし、彼らは、最後の時間、分、秒の最中で、

常に恐れを感じ、常に痛みを感じ、血の匂いを感じてます。

自分たちと生を分かち合った、他の仲間たちの叫び声を聞いています。

決して、死についての意思や欲求はなく、むしろ死に物狂いで生きようとし、最後の呼吸のときまで激しく戦います。

彼らは決して、慈悲や優しさを受けることはなく、その代わりに、

バカにされ、

笑われ、

蹴られ、殴られ、

ぬいぐるみの人形のように投げつけられ、

または、性別が違うだけで粉砕機に送られます。

 

私たちは、彼らの子供たちを連れ去ります。

私たちは、彼らから自由を奪い取ります。

私たちは、彼らのいのちを奪い、

健康なままで、全て屠殺場に送り込み、

その反対に、パッケージングされた物の かたまりにしてしまい、

何とかして私たち自身に、その途中途中の行為は、

人道的で倫理的であったのだと言い聞かせます。

そしてその過程で、じつは私たちは、 自分たち自身を痛めつけているのです。

「世界保健機関(WHO)は、今朝、加工肉や

赤身肉の危険性についての報告書を発表します...」

 

 

 

私たちは環境を破壊し、

畜産農業を通じて他のどの産業よりも多くの 温室効果ガスを放出し、

そこに生息していた動物たちを屠殺して、繁殖飼養場をつくります。

 

世界の牛だけで、必要なカロリーの食物消費は、87億人の人間分に相当しますが、

その一方で、9人に1人に相当する 7億9千5百万人の人々が、

慢性栄養失調に苦しみ、8億4千4百万人には、 清潔な水が不足しているにもかかわらず、

1リットルのミルクを作るために、 1000リットルの水が使われており、

1kgの牛肉をつくるために、15,000リットルの水が 使われているのです。

それでも、私たちは畜産農業を正当化し続けて、それが正常かつ必要な、自然なことであると 主張しています。

動物界またはその中の特定の種は、私たち人間に固有の一種の知性が欠けており、

弱くて自分たち自身を守ることもできないため、 私たちより劣っていると考えられています。

私たち人類は、自らの優位性の上に立って、権力と、権威と、支配権を行使する権利を、

私たちより劣っていると思うものに対して、 持っていると、近視眼的に考えているのです。

 

 

それらの考え方は、これまでもずっと使われ続けてきた 正当化の概念です。

白人によって、黒人は奴隷にされ、彼らの土地や子どもたちは奪われました。

ナチスによって、ユダヤ人は虐殺されました。

男性たちによって、女性たちは沈黙させられ、 抑えつけられてきました。

私たち人類は、何度も何度もこのような歴史を 繰り返すのでしょうか?

この優越性のコンプレックス、 この純粋な利己主義は、

私たちが種として一体何者であるかを、 やがて明らかにするのでしょうか?

それとも、私たち人類は、何かもっと良いことが 出来るのでしょうか?

 

 

「あなたはちょうど食事を終えたところだが、 屠殺場は、注意深く、

遠くに上手く隠されており、そこには共謀がある。」 - ラルフ・ワルド・エマーソン-

 

 

ドミニオン

「私たちは、モーテルに戻って、今日撮影した映像を チェックしました。

新生児のヤギが、屠殺場の繋留場にいて、

まだ生きている可能性があると思うので、 戻ろうと思います。」

 

 

 

 

ドキュメンタリー「Dominion (ドミニオン)」各チャプターまとめ

各チャプターごとに、書き出してまとめているのでそちらもぜひご覧ください。

 

Dominion 「豚」全文書き出し

Dominion 「採卵鶏」全文書き出し

Dominion 「ブロイラー鶏」(肉用)全文書き出し

Dominion 「七面鳥」全文書き出し

Dominion 「アヒル」全文書き出し

Dominion 「牛」全文書き出し

Dominion 「羊」全文書き出し

Dominion 「ヤギ」全文書き出し

Dominion 「魚」全文書き出し

Dominion 「ウサギ」全文書き出し

Dominion 「ミンク」全文書き出し

Dominion 「キツネ」全文書き出し

Dominion 「馬」全文書き出し

Dominion 「犬」全文書き出し

Dominion 「ラクダ」全文書き出し

Dominion 「マウス」全文書き出し

Dominion 「エキゾチック動物」全文書き出し

Dominion 「アシカ&イルカ」全文書き出し

 

 

 

 

最後に

 わたしが、このドキュメンタリーを初めて見たのは、1か月前のことです。

はじめは映像が目を背けてしまうような内容で、10分も見れなかったのを覚えています。

そして正直、このドキュメンタリーを見てから寝れなくなりました。動物たちの「目」が頭から離れなくなりました。

何も知らなかった自分に腹が立ち、何も出来ない自分に嫌悪感と、どうしたらいいかわからないもどかしさで、毎日どうしようもなく苦しくなりました。

食生活をいきなり変えろとは言いません。

価値観は人それぞれです。

しかし、この事実はすべての人が知るべきだと考えてます。

事実を知った上で、どう行動をするかは、あなた次第です。

 

 今回、過激な映像が見れない方ように、ドキュメンタリー「Dominion (ドミニオン)」全文書き出しをして

一人でも多くの方に、このドキュメンタリーの内容をシェア出来ればと思ってます。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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